7月6日の札幌レポート

いよいよ今日から市民サミット2008が始まりました!

オープニングセレモニーをはじめ、今日から数々のNGOなどによる企画の行われるコンベンションセンターは広く、天井が高く、光の入る近代的な建物。

13時から始まったオープニングセレモニーには報道陣やNGOなど多くの人が集まりました。

開始前にはGCAPOXFAMの行ったG8リーダーたちへのバルーンアクションがありました。

風船を使ったアクションという届け出をコンベンションセンターにしていたけれど“Big Heads”を使ったアクションだという届け出はしていなかったということで、一時はできなくなるかもしれなかったそうです。
でも、最終的にはとってもうまいことアクションをしてます。さすが、私たちも学ぶことがたくさんあります。

ちなみにOxfamはこのBig Headsのハリボテアクションは毎年行っていて、いつも決まったところで作っているのを輸送しているそう。

オープニングセレモニーでは、まずは先住民からの祈りということでアイヌ・アート・プロジェクトの演奏と、グアテマラの先住民ロサリーナ・トゥユクさんの祈りがありました。会場にいる全員がひざまずき、大地に手をあて生かされていることに感謝する、という場面もありました。

オープニングセレモニーは2部に分かれており、前半は「貧困を過去のものに(Make Poverty History)」と題したパネルディスカッション。

ファシリテーター:宮内泰介(G8サミット市民フォーラム北海道)

パネリスト:

クミ・ナイドゥ(Kumi Naidoo)GCAP (Global Call to Action against Poverty)

シェイク・シャバン・ムバジェ(Sheikh Shaban Mubaje):ウガンダ・ムスリム最高評議会最高指導者

ロス・カニンガム(Rose Cunningham):ワンキ・タグニ(ニカラグア先住民組織)

ノエリン・カレーバ(Noerine Kaleeba):アクションエイド・インターナショナル理事長

それぞれ、お話しされたポイントと印象的なことばを記します:


Kumi Naidoo:

・先進国は医師や看護師などの形でマラウィやフィリピンなどから多くの能力を持った人々を招き入れており、その結果として途上国は知的流出に苦しんでいる。

だがその一方でいわゆる「ふつうの人」は長期滞在できない、ビザすらもらえない、などといった形で移動が制限されており、とくにそれは今回のG8においても顕著なこと。このダブルスタンダードが先進国には存在している。貧困、開発、環境がG8の大きなトピックになっているようだが、人権や平和の問題はもっととりあげられるべきだ。

・たとえばCIVICUS(クミの団体)がジンバブエについて何か声をあげると、アブグレイブもグアンタナモも国際社会は許しているのに自分らにばかりなぜ?

といわれる。これらをきちんとアジェンダとして取り上げてしていかなくてはならない。

The best contribution to justice is not to give your life but to give the rest of your life.

・考えが違う人を否定したり非難したり、排除するのではなく、私たちは敬意をもって同意しないことを学ばなくてはならない(“we have to accept to respectfully disagree”)


Sheikh Shaban Mubaje:

If we want to make poverty history we need to have partnership with the government, religious communities and NGOs.

・世界の国々は軍事費を減らし、それを貧困問題や環境問題の解決に使うべきである。


Rose Cunningham

・先住民族を認めるだけでも、法的な整備をするだけでも不十分。それを実行、遂行していかないと意味がない。それを行う責任が政府に、監視する責任が市民社会にはある。


Noerine

MDG= Milleniumではなく、Minimalist Development Goalsの略。最低限なのに目標年までの中間年である現在、それらの達成にはほど遠い(“massively off-track”)

達成に少しでも近づけるには女性の権利や地位を向上させていくことが一番の近道であり、そのための土台はすでにできている。あとは実行にうつすだけ。

第二部

「持続可能なグローバル社会へ」

パネリスト

枝廣淳子:E’s 代表、地球温暖化問題に関する懇談会メンバー

ユルゲン・マイヤー(Jurgen Maier):環境と開発に関するドイツNGOフォーラム代表

メダ・パトカル(Medha Patkar):セイブ・ナルマダ(Save Narmada / Narmada Bachao Andolan)組織者

ウォールデン・ベロー(Walden Bello):フォーカス・オン・ザ・グローバル・サウス事務局長

発言者のポイントと印象的なことばです:

枝廣淳子さん:

・福田ビジョン作成に関わった。NGOや市民社会という立場で首相の懇談会に呼ばれたこと自体が新しいことで、課題はまだ多く残るが、具体的な二酸化炭素排出量に関わる数値目標を出すことができた成果は大きい。

G8にのぞむこと:1)環境問題の話はとかく先進国VS途上国という構図になりがち。だが、過去の責任を先進国がとらなくてはいけないのと同じように、未来への責任をもっと途上国がとっていくように働きかけていくことが必要。2)一見バラバラに見える気候変動、食糧問題、貧困、エネルギー・・・これらのことが実は根っこの部分でつながっており、本質的に有限の地球の上で無限の成長を続けようとすること自体が間違っているのだと気づくこと

ユルゲン・マイヤー:

・再生可能エネルギーは大きな可能性を持っているが、政治的規制がないと普及しないだろう

メダ・パトカル:

・施しのような先進国からの援助や紐付き援助はいらない。投資もいらない。途上国の人々が自分で選択し、発展していくことが必要だ。

ウォールデン・ベロー:

・ジェノヴァのようなanti-G8なのか、グレンイーグルスのようなG8とパートナーになるやり方なのか、市民社会にはいま二つの選択肢があり、さまざまなクライシス(環境、食料など)を前にして私たちは改めてG8のリーダーたちに世界のことを黙って決めさせていいのかを考える必要がある。今世界が抱える問題はほぼG8のせいで引き起こされているのに、“can we expect G8 to come up with any solution?”

それぞれ第一部、第二部の後半にもうけられた質疑応答の時間には多くの意見や質問が飛び交い、今回のG8サミットの主要課題であるという環境と貧困・開発、そしてそれに加えた人権というテーマをまさに日本の国内外の市民社会という立場からお話を聞くことができる会となりました。

夜のレセプション

札幌市長からの挨拶やアイヌ・アート・プロジェクトによる演奏などを聴きながら、北海道の野菜などを中心としたおいしいご飯をいただきました。

(報告:高山瑤子、札幌より)

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