米印協定:G8の前にIAEAに行くことを決めるか

アボリション2000作業グループ発

サミットを前に加速する米印原子力協定の動き

G8サミットは、核不拡散体制を危険に陥れる米印原子力協定の展開を加速する可能性があります。

インドのシン首相は、洞爺湖サミットのために来日した機会にアメリカのブッシュ大統領と会談し、この席上で、米印原子力協定の進展について議論したいと考えています。シン首相は、国際原子力機関(IAEA)との保障措置協定(インドの核施設の一部しか対象にしないもの)を進展させようとしています。

米印原子力協定のもとでは、インドとアメリカの間で核物質や設備の貿易が可能になるだけでなく、フランスやロシアといった他の原子力供給国もこれらの貿易が可能となります。これらの国は、インドとの間で原子力発電建設の契約を取り付けたいと考えています。この協定によって、インドは核不拡散条約(NPT)に加盟していないにもかかわらず、核保有国の地位を獲得することになります。NPTのもとで非核保有国はフルスコープのIAEA保障措置義務を負い、また、核保有国は核軍備撤廃のための誠実な交渉を行うと誓約しているわけですが、インドはいずれの義務も負わなくてすむことになります。

与党が容認すれば、シン首相は次のような日程で進めるでしょう。

これから数日の間(おそらく7月9日よりも前に)インド政府はIAEA保障措置協定の回覧を始める。

インドは、IAEA理事会が8月に会合をもち保障措置協定を決定するよう働きかける。

アメリカはこれらと並行して、インドが原子力供給国グループ(NSG)ガイドラインから例外扱いされることを働きかける。

NSGの協議および緊急理事会は9月から10月にかけて開催される。

G8サミットそのものは米印原子力協定に直接関係しているものではありませんが、今回のサミットが触媒となって、不拡散体制を崩壊に導く今回の協定が展開されようとしています。報道が正しければ、核廃絶運動は迅速に対応する必要があります。とりわけ、NSGを構成する45カ国政府に対して働きかける必要があります。

お問い合わせ

「アボリション2000」米印協定作業グループ・コーディネーター

原子力資料情報室

フィリップ・ホワイト

参考ウェブサイト:

原子力資料情報室

軍備管理協会

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中